―― 第六章 ⑤ ――
子どもの頃、
進路のことは
ほとんど親が決めていた。
学校も、
進む道も。
私はそれが嫌だった。
でも今思うと、
親もきっと
迷っていたんだと思う。
子どもに
どこまでレールを引くのか。
親になった今、
その難しさは
よく分かる。
ある程度、
親が方向を示してあげないと、
子どもが困ってしまうこともあると思う。
どこまで導くのか。
どこから任せるのか。
その度合いが
とても難しい。
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子どもの頃の私は、
親の言う通りにしている子が
「いい子」だと思っていた。
だから、
自分で考えて決める力を
ほとんど使ってこなかった。
大人になってからも、
何をしたいのか。
どう生きたいのか。
自分の事なのに、
自分で決めることが
とても難しかった。
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でもあるとき、
気づいた。
自分で決めて、
自分で動くことには
ものすごい力がある。
誰かに言われたからじゃない。
やらなきゃいけないからでもない。
自分で
「やりたい」と思ったこと。
それは不思議なくらい、
人を動かす。
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今、私はブログを書いている。
誰かに言われたわけじゃない。
締切もない。
でも書きたい。
だから書いている。
自分で決めて
それを実行している今、
私は改めて、
「これが楽しいんだ」
と感じている。
もしかしたら、
人の幸福感って
大きな成功じゃなくて
「自分で決めている感覚」
なのかもしれない。
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だから子育てでは、
いつも迷う。
どこまでレールを引くのか。
どこから任せるのか。
でもひとつだけ
大事にしたいと思っている。
この子が、
自分で決める力。
そして、
その力を、
私自身が、
信じられる親でいたい。
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