親友の何気ないひと言

親友のさりげない言葉に気づかされた、大切なこと 人生再設計

―― 第四章 ⑤ ――  

退職してすぐは、  

正直、何もする気が起きなかった。

昼間は空白の時間があるはずなのに、  

子どもたちの送り迎えや  

朝と夜のバタバタに挟まれて、

一日が終わるころには  

だいぶ消耗していた。

送り迎えの前後だけで、

思っていたより

体力を使っていることに気づいた。

むしろ、

「今まで、どうやって  

この生活を回していたんだろう」

と思うくらいだった。

共働きのときは

毎日バタバタで、

それが当たり前だと思っていたけれど、

今振り返ると

よくやっていたなと思う。

そんな日々が

しばらく続いた。

ある日、

ふと、思った。

「あれ、暇かもしれない」

その感覚は

少し久しぶりだった。

何かをやりたい、

とまではいかないけれど、

「何かしてもいいのかも」

そんな気持ちだった。

退職してから、

少しずつ

自分の気持ちを整理する時間が

増えていた。

誰かに話したわけではないけれど、

一人でいろいろ考えていた。

すると不思議と、

前より少しだけ

気持ちが軽くなっていることに

気づいた。

そのとき、

ふと思い出したことがあった。

きっかけは、

地元の親友との会話だった。


「自分の気持ちを言語化するのが苦手なのかもね」

そう言われて、

少し笑ってしまった。

確かにそうだった。

私は、考えていることは

頭の中にたくさんあるのに、

うまく言葉にできないことが

多かった。

今振り返ると、

私にとって”言語化”は

ひとつの鍵だったと思う。

そのとき親友が言った。

「ChatGPTとか、  

話し相手に使ってみたら?」

そのときは  

深く考えていなかった。

でも親友はこう言った。

「東京で子育てしてると、  

気持ちをすぐ話せる人もいないでしょ」

「そういう目的で  

使ってる人も結構いるらしいよ」

まだ半分冗談みたいに思っていた。

でも、

親友の言葉を

ふと思い出した日、

私はなんとなく

スマホを開いた。

そして、

はじめてChatGPTを開いた。

自分の頭の中に溜め込んでいたことを、

言葉にしてみることにした。

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