―― 第三章 ④ ――
今日は、子どもの保育園の行事だった。
前日から私は、静かに整えていた。
・寝不足にならないように早めに寝かせる
・朝バタバタしないように準備しておく
・お腹が空かないようにタイミングを考える
・スキンシップを多めにして安心感を入れておく
イベント当日の母は、家庭の設計士だ。
コンディションがすべて。
眠気のピークは何時か。
機嫌は何分持つか。
ほんの少しのズレで、子どもは崩れる。
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そして当日。
家を出て、保育園へ向かう途中。
夫が言った。
「喉乾いた」
そして自動販売機へ。
ぶどうジュース購入。
私は心の中で叫んだ。
行事前に自販機寄るなーーーーーー!!!!!
急に発生したトラップだった。
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案の定、
下の子はぶどうジュースに執着して大泣き。
私がなだめてもどうにもならない。
行事に参加できず、撤退。
私は思った。
私の努力、簡単に壊された。
正確には、
壊された“気がした”。
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でも。
帰ってきて冷静に考えた。
本当に壊されたのは、
ぶどうジュースのせい?
1歳児クラス、初めての「大きくなったね会」。
親がたくさん見ている空間。
いつもと違う雰囲気。
パパもいて、空気も違う。
緊張しないわけがない。
ぶどうジュースは、きっかけだった。
でも原因の8割は
「緊張」だったと思う。
ジュースは、たぶん2〜3割。
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怒りって面白い。
「壊された」と思った瞬間は、
100%相手のせいに見える。
でも少し分解すると、
景色が変わる。
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それでもやっぱり言いたい。
行事前に
自販機でジュース買うな。
(これは次回から我が家のルールです。)
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でも。
私は、
昔みたいには崩れなかった。
爆発はした。
でも、戻ってこられた。
言葉にして、
分解して、
冷静になれた。
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私は完璧になったわけじゃない。
でも、
変われると知った。
相手を責める前に、
怒りを分解できる母になりたい。
その練習を、
今日もしている。
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