会社の後輩たちに、
よく聞かれることがあった。
「育休4年連続ってどうでしたか?」
「一度復帰して2年ずつと、どっちがいいですかね?」
そのたびに、
少しだけ言葉に詰まる。
結論から言うと、
家庭の状況によると思う。
親が近くにいるか、
夫がどんな働き方をしているか、
どれくらい育児や家事に関われるか。
本当に、
人によるんだと思う。
実は私は、
夫と相談して、
最初から2人連続で出産して
4年間育休を取ると決めていた。
理由は2つある。
ひとつは、
不妊治療をしていたこと。
20代だったのに、
なかなか子どもを授かれなかった。
検査の結果、
卵管閉塞だと分かった。
先生に言われた。
「若いうちに治療を進めれば、
採卵できる数も多くなります。
もし抵抗がなければ、
次の段階に進んでもいいと思います。」
最初はショックで、
その場で泣いてしまった。
でも、
先生の言葉に背中を押され、
体外受精に進むことを決めた。
でも実際にできた凍結卵は、
2つだけだった。
この先、
年齢が上がれば
もっと難しくなるかもしれない。
そう思ったとき、
できるだけ早く、
続けて出産したいと思った。
結果的に、
その2つの卵で、
2人の子どもを授かることができた。
このことに関しては、
育休を4年取ってよかったと
心から思っている。
もうひとつは、
お金の仕組みだった。
会社の先輩に、
こんなふうに教えてもらった。
「最初から2人欲しいなら、
連続で育休を取った方がいいらしいよ」
復帰後、時短勤務になってから
2人目を出産すると、
育児休業給付金が
時短の給与ベースで計算されるケースもあると聞いた。
でも連続で育休を取れば、
そうならない場合もあると教えてもらった。
その話を聞いて、
それなら連続の方がいいのかもしれないと、
素直に納得した。
でも、
実際に子どもを産んでからの生活は、
想像していたものと、
全く違った。
1人のときはまだよかった。
でも、
2人目を産んでからの最後の1年は、
本当に記憶すら曖昧だ。
上の子を、
認証保育園に通わせることにした。
1人で回すのがもう限界で、
でも、
入園したいと助けを求めた時には
もう空きがなかった。
3ヶ月待ってやっと入園出来た。
月5万円。
さらに、
下の子の一時預かりも使っていた。
自分がしんどいときは、
月に3万円くらい。
気づけば、
子どもを預けるために、
毎月8万円ほど使っていた。
正直、
お金の面だけで考えたとしても、
得だったのかは、
もう分からない。
そして何より、
しんどかったのは、
別のところだった。
私は育休中なのに、
お金を払って、
子どもを預けている。
そのことに、
強い罪悪感を感じていた。
私は何をしているんだろう。
ダメな母なんじゃないか。
お金を払ってまで、
子どもに寂しい思いをさせているのに、
自分は休もうとしている。
それなのに心は全く休めない。
1人で抱えずに何かに頼ろうと
自分で決めたことなのに、
預けている間も、
全然休めた気がしなかった。
罪悪感の方が、
ずっと大きかった。
今思えば、
私は、
制度や条件のことばかりを考えて、
その先の生活を、
ちゃんと想像できていなかったんだと思う。
甘かった。
それでも、
あのときの選択が、
今の自分に
繋がっていることだけは、
確かだと思っている。
4年が正解だったのかは、
今でも分からない。
でも、
こうして誰かに聞かれたときに、
このときのリアルな気持ちを、
ちゃんと伝えることで、
誰かの選択のヒントになればいいな、
と思っている。
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