食べない子にイライラしてしまう、本当の理由

「食べない子にイライラしてしまう、本当の理由」というタイトル画像。子どもが食べないことへの不安とコントロールしたい気持ちに気づき、一緒に食べることの大切さを考えたエッセイ。 エッセイ

私には、

自分が回復してきても、  

ずっと消えない最大のストレスがある。

それは、  

下の子がご飯を食べないことだ。

最近はもう、  

見守るしかないのかなと

諦めていた。

食べないなら、食べないでいい。

好きなものだけでも、  

なんとか食いつないでいければいい。

そう思うようにしていた。

でも昨日、  

またイライラしてしまった。

「もういらない」と言って席を立つのに、

テレビを見ながら

ソファで続きを食べるんだ!と

主張してくる。

でも、

ぼーっとテレビを見ているだけで、  

全然食べない。

切り上げようとすると、  

「やだ!まだ食べるんだ!」と言う。

ご飯の時間が、

このイライラする時間が、  

ずっと終わらない。

よく、タイマーをセットしたりして、

時間を区切って、

タイマーが鳴ったらごはんの時間を終える

そういう方法も良いと、インスタで見た事があった。

このイライラの対処法としては

いいなと思ったけれど、

出来れば少しでもどうにか食べさせたい

そういう思いが私にはどうしてもあった。

分かっている。

テレビを見ながら食べるのも、

ダイニングでなく、

ソファに座って食べるのも、

いい方法だとは思っていない。

でも、  

少し前までは、この方法で、

ごはんの続きを本当に食べていた。

食べないよりはマシだと思って、  

そういう時期があってもまぁいっか。

と、しょうがなく受け入れていた。

それでも昨日は、  

無理だった。

イライラして、  

けっこう強く怒ってしまった。

良くないって、  

分かっているのに。

ため息が出た。

そういえば、  

似たようなことが前にもあった。

退職してすぐの頃、  

余裕がなかったとき。

食べないことに対して、  

感情的に怒ってしまったことがある。

そのとき、  

息子は慌てて食べて、完食した。

でも、  

私は全然嬉しくなかった。

これはダメなやつだ…と反省した。

翌朝、  

昨日の夜のことを、

反省しながら連絡帳に書いた。

すると、園長先生に呼び止められて言われた。

「それは絶対にダメです」

そして、

「食べさせることは、  

お母さんの自己満足になってしまいます」

と指導してもらった。

本当にその通りだと思った。

その言葉は、  

今でもずっと心に刺さっている。

さらに遡ると、

下の子は、  

8ヶ月まで離乳食を一口も食べなかった。

小児科で相談したとき、  

先生に言われた。

「ごはんは、本人の意思の問題なんです」

「本人が食べたいと思わないと、食べません」

そのときの私は、  

そこに向き合う余裕がなかった。

だから、  

「そういうものなんだ」と思って、  

特に何もせずにいた。

すると、  

8ヶ月頃から急に食べるようになった。

それからも、

アレルギーが頻繁に出たり、  

食べる量が少なかったり、

息子の”食べる事”への心配は

ずっとどこかで続いていた。

そして今、

もうすぐ3歳。

自我も強くなって、  

好きなものしか食べない。

食べない事に更に拍車がかかっている。

本当にイライラする。

お菓子会議なんて本当はしている場合じゃない事も分かっている。

でも、  

少しだけ気づいてきたことがある。

私は、

食べないことに  

イライラしていたんじゃなかったのかもしれない。

男の子なのに、  

ちゃんと大きくならなかったらどうしよう。

栄養不足になったらどうしよう。

将来病気になってしまったらどうしよう。

そんな不安が、  

ずっとあった。

でも同時に、

コントロールできないことに、  

イライラしていたんだと思う。

食べてほしい。

ちゃんと栄養を取ってほしい。

その気持ちは、  

間違っていない。

でも、

食べることは、  

本当は本人の意思でしか起きない。

それなのに私は、

どうにかして  

食べさせようとしていた。

でもそれは、

食事じゃなくて、 

いつの間にか 

ただのコントロールになっていたのかもしれない。

昨日、  

保育園の先生が連絡帳に書いてくれた。

「“おいしいね”と言いながら、  

一緒に同じものを食べることが、  

一番の食育なのかもしれませんね!」

その言葉を見たとき、

少しだけ、  

温かい気持ちになれた。

食べさせるんじゃなくて、  

一緒に食べる。

向かい合うんじゃなくて、  

並ぶ。

それだけで、  

いいのかもしれない。

正直、  

まだ分からない。

またイライラする日も、  

きっとある。

それでも今は、

食べさせることよりも、

この子と一緒に食べる時間を、  

大事にしていきたいと思っている。

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